廣瀬實(ひろせ みのる)先生を偲ぶ

廣瀬實先生を偲ぶ 上坂 渉(副理事長)

 昨年12月、当会の事務局に勤務し、その後会員としても長くご活躍された廣瀬實先生が永眠されました。享年82歳でした。ご冥福をお祈りするとともに生前の先生を偲び、交流の深かった方々に、寄稿のお声かけをさせていただきました。

 

 廣瀬實先生は昭和48年3月から当会の前身である(社)神奈川県経営診断協会事務局に勤務され、平成元年に境生先生と石田綽男先生を推薦者に当協会の普通会員に入会され、中小企業診断士、一級販売士として当会の発展に長く貢献されました。昭和61年3月には中小企業庁長官表彰を受けるなど、特に商業部門で多大の功績を残されました。

 

 晩年は第三者評価や研究会活動を通して当会会員の診断能力向上の指導に尽力されました。私もその指導を受けた一人です。いろいろと昔の話もお聞きし、叱咤激励されました。特に商店街活性化やまちづくりに熱心でした。廣瀬先生は平成27年3月31日に体調不良を理由に当会を離れましたが、その思いは多くの会員に受け継がれています。感謝の気持ちと共に、廣瀬實先生のご冥福を心からお祈りいたします。

 

廣瀬先生を偲んで 名誉会員 宮原 義友

 廣瀬先生の訃報に接し心よりお悔やみ申し上げます。

私が廣瀬先生に初めてお目にかかったのは旧神奈川県経営診断協会に入会を申し込みに伺ったときでした。あれからすでに30余年になりますが、その間なにかとご指導・ご鞭撻を賜り心より感謝申し上げます。

 先生は生き字引といわれるほど「けいしん」の歴史に詳しく、「けいしん」としては掛け替えのない人材を失いました。できれば「けいしん50年史」でもまとめて頂きたいと思っていました。

 

 最近先生との交流として中野先生を中心とする「まちかつ研究会」でした。高齢で遠路にも拘わらず毎回出席され的確な問題点の指摘やユニークなコメントを提示していただき、報告書のとりまとめに当たり大いに参考にさせて頂きました。感謝申し上げます。

 お別れに当たり、けいしん神奈川の将来性を温かく見守っていただきたいことと、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。

合掌

廣瀬實氏を偲んで(In memory of Mr.Minoru Hirose)

相談役 中野 工

 まだ当(公社)けいしん神奈川が(社)神奈川県経営診断協会として神奈川県民センターにあった頃、私は本会の厳しい入会審査を経て入会しました。その時の事務局長として、あの狭い事務所で書類の山に囲まれて座っておられたのが広瀬實氏でした。氏に「この会は国や県の中小企業診断協会より面白い専門家の集団だ」と誘われたのが氏との出会いでした。氏が、本会は実践的な知識をもつ専門家の集団で、県行政とのあらゆる繋がりを持っているのが本会の魅力であると言われ、即座に入会の手続きをしました。それ以来、次第に氏との交流は深まり県や市町村のいろいろな受託事業の診断に関わることになりました。そして本会の専門研究会で、氏は“まちづくり”の専門知識を活かしたTMO研究会の代表でした。氏は何事にも温厚で謙虚、その上絶対にご自分で理事にはなろうとはされず、私が理事にさせて頂いたのも氏のご推薦によるものでした。この度突然、氏永眠の訃報に接しその御恩は忘れられず、あらためて心からご冥福をお祈り申し上げます。

 

廣瀬先生から学んだ商店街診断 会員大場保男

 昨年末に廣瀬先生が亡くなられたという話を聞いたとき、「ウソだろう!」と思いました。というのも、10月の始めに診断士仲間と一緒に関西方面へお元気に旅行されたということを聞いていたからです。あまりに急なことなので、未だに信じられない思いです。

 初めて商店街診断を担当したのは、大和市のある商店街でした。それまで商店街とはまったく縁がなかった私に、商店街について教えていただいたのが廣瀬先生でした。そのときも決して自分の考えを押し付けることはなく、違う世界で仕事をしてきた私の考えを引き出すように接していただきました。今でもあのソフトな語り口が耳に残っています。

 以来、横須賀、小田原、藤沢、さらには長野県、千葉県、埼玉県など、いったい何ヶ所の商店街診断をご一緒させていただいたか、数え切れないくらいです。その過程で多くのことを教えていただきましたが、一番心に残っていることは、商店主の方々との接し方です。あの相手を包み込むような温かい接し方は、まさに廣瀬先生のお人柄そのものだと思います。

 夜、一人酒を飲んでいるとき、ご一緒させていただいた日々が思い出されます。そんな廣瀬先生に心より感謝しつつ、お冥福をお祈り申し上げます。

 

廣瀬先生の思い出 事務局 保村多津子

 廣瀬先生はいつも謙虚で優しい方でした。けいしんの行事にも積極的に参加してくださり、本当に有り難かったです。

 お電話をいただいた時やお目にかかった際にも必ず「事務局にはもう慣れましたか?」「いつもご苦労さま。」「大変ですが頑張ってください。」とたくさんの言葉をかけていただき、とても励みになりました。

 けいしんが『第三者評価機関』になると、事務手続き等でより親しくお話しさせていただくようになり、先生が以前事務局にいらしたことも知りました。事務局を離れてもいつも事務局のことを気にかけていただき感謝の気持ちでいっぱいです。 

 退会されて日がまだ浅いので、どこかでバッタリお会いできるかもしれないと思っていただけに、突然の訃報に大変驚きました。

 心からご冥福をお祈り申し上げます。