幸田年雄

5S活動による改善実践講座を開設

ものづくり企業研究会では5Sの手法や事例を研究し、中小企業での5S活動支援と指導を積み重ねてきました。このたび、「5S活動による改善実践講座」を開設しましたので、ご紹介させて頂きます。

5Sとは

 5Sとは「整理(Seiri)・整頓(Seiton)・清掃(Seisou)・清潔(Seiketsu)・躾(Shituke)」の頭文字をとった5つの項目の活動です(けいしん広場201411月号「5S活動指導報告」)

整理

Seiri

要る物と要らない物とを区分けして、要らない物を処分すること

 整頓

Seiton

 必要な物がいつでも誰でも使用できるように、所定の場所にきちんと置くこと
清掃(Seisou)
身の回りの物や職場をきれいに掃除すること

清潔

Seiketsu

誰が見ても誰が使っても不快感を与えないようにきれいに保つこと
躾(Shituke)
職場のルールや規律を守ること

5Sの目的とは

 5Sは散らかっている物をきちんと整理して清掃すること、つまり職場の美化活動だと思っている方が少なくないと思います。

5Sの真の目的は、職場で発生しているサマザマなムダを見つけ、排除して、業務効率の良い職場をつくることです。社員の方にムダを見つける目を養い、ムダを省くカイゼン能力を植え付け、職場に改善し続ける職場体質をつくります。

ムダは生産現場だけでなく、事務所にもある

 生産現場のムダには、主に次の7つがあります。

    取り置きのムダ(取り上げ、また戻すという動作)

    レイアウトのムダ(レイアウトが悪いため、物と情報を探して歩くムダ)

    歩行・移動のムダ(社員は定位置で作業を継続することで付加価値を生み出す)

    手待ち・指示待ちのムダ(トラブル発生、機械故障、不良発生などで社員の手が空いたときに、何をしたらよいか分からない)

    物探しのムダ(探している間は作業を開始することができない)

    作業中断のムダ(中断中は付加価値を生まず元に戻るために最初からやり直す必要が生じる)、

    検査のムダ(検査に付加価値を生み出す要素はない)

これらのムダを放置しておくと、手抜きやクレーム、さらには赤字の原因になります。

 

 一方、事務所にもムダな作業がたくさん潜んでいます。机の上には山積みされた書類、引き出しの中には事務用品や書類が詰め込まれ、キャビネットの中は書類や物で溢れかえっています。ファイルには、何が収納されているかわからないものもあります。

例えば、書類を探すムダ、物を探すムダ、コピーのムダ、スペースのムダ、コミュニケーション不足によるムダなどが経費増大の要因となり、業績に大きな影響を与えています。

ムダはお金を生まない仕事です。ムダな仕事のために時間を費やして、残業時間が増えていませんか?5Sでこれらのムダを取り除き、原価低減や経費削減に貢献しましょう。

5S指導例(月一回訪問し下記テーマで実施)

 次の指導例は、現場指導を主とした標準パターンです。顧客の要望により、柔軟に組み替えます。

5S活動による改善実践講座の特徴

l  5Sの基本を身につけ、行動する喜びを体験します。

l  5Sを通じて、作業のムダを見える化をいたします。

l  5Sを通じて、改善の喜びを体験できます。

有限会社 岩三工業 飯笹代表取締役

     ~ 5S、生産性向上指導 計5回の指導後の感想 ~

 営業努力によりここ数年で仕事量は回復し、程々の仕事があるのに借金が減らない、利益が出ない状況に疑問を感じていました。従業員にも、ボーナスを少しでも上げたくても上げられない状況が続いていました。以前より作業現場の効率が悪いのはわかっていましたが手が打てませんでした。今回、効果のある活動ができ、数字に現れ助かります。

 今回指導を受けることにより従業員の意識が変わり、前向きに2Sや改善活動に取組むようになってきました。今回の活動で従業員の意識改善が出来たことは成果が大きいです。ありがとうございました。

株式会社 吉岡工業 加藤常務取締役

    ~ 5S社員教育と現場指導の感想 ~

 5Sの目的と重要性から入り、具体的な過去事例を提示いただきました。当社の現状をヒアリングし、現レベルに合致した対応策を「まず行動して真似てみる」ことからスタートしました。

 1ヵ月後、自分達の職場環境が目で見て変化したことを自覚することにより、次のレベルへの意識や行動も変化したように感じました。難しいことを理解しないまま実行させられたのではないことが日々の継続実施によい影響を与えていると思います。

 「毎日小さいことをコツコツ積み上げる」「毎日継続することが大切」という基本行動を常に説いていただいたことが現在の成果につながっています。適切な指導をいただきどうもありがとうございました。今後も支援策を活用させていただき自社に吸収したいと考えています。