大塚惣助

神奈川県の西部は農林業の地域となれ!

 神奈川県の西部は、将来は農林業の地域として生きることが必要ではないでしょうか。理由は以下に述べる通りです。

 最近とみに思うことですが、神奈川県は、相模川を境にして東と西の2つに分かれる、或いは既に分けられているのではないでか、ということです。と言って、行政的とか政治的にということではありません。神奈川県に住む者としての感覚です。

 理由はいろいろありますが、主に物・サービス生産力の面、交通アクセスの面、文化的施設の面の3つを取り上げます。

1.物、サービス生産力の面

 工業生産力は各種の統計データを見るまでもなく、東に分があることは歴然としています。東には横浜市、川崎市、相模原市、があります。これら地域の工業集積は群を抜いて大きい。更にこれに綾瀬市が第4番目として挙げられるとのこと。一方西側を見るならば、秦野市、伊勢原市、平塚市、厚木市には夫々工業団地はあるが、総体的に東の規模にはおよびません。

 また商業の面においては、東側には、例えば最近海老名駅の西口にららぽーと海老名が開店し集客力が向上、西側の厚木市の商店が影響を受けているとのことです。

2.交通アクセスの面

 相模鉄道は、西谷駅からJR貨物線を経由して東横線に接続する工事を行っています。さらにその先の渋谷駅へ繋げる計画です。前者は2020年までには完成する、とのこと。そうすると、海老名から都心に向かうアクセスは格段に向上します。

 加えて、リニア新幹線は、相模原市の橋本駅に駅を設けます。ちなみに橋本駅は、JRの横浜線・相模線の分岐点、それに京王電鉄の駅があります。

 また相模線の倉見駅、これは寒川町にありますが、ここに新幹線の駅を設置したい、ということです。まだ、駅のポスターの段階ですが。

 もしこれらが実現するとしたら、相模線に依って海老名、倉見、橋本と交通の要所となる地域が繋がることになります。当然、沿線の様相が変わることは論を待たないでしょう。

 他方西側は、現在のところ交通の面で変化のある点は、圏央道のインターが厚木市内にできたこと、第2東名の建設が行なわれていること、等でしょう。鉄道の東、道路の西というところでしょうか。これによって、人・物の集積は東に分がある、となります。

3.文化的施設の面

 音楽鑑賞、美術鑑賞の施設は、東が格段に充実していることは明らかです。これは、このような施設は東京に集中する傾向があるので、その流れから自ずと東に多くなるのでしょう。西側においては、箱根に著名な美術館があるということでしょうか。

 

 以上、3つの面から東側、西側を見てみました。限られた視点ですが、これによれば東側に分があり、将来にわたってヒト・モノ・カネの投資と集積は東側に向かう、と考えられます。

西側はどうすれば良いか。

 農林業の復活を目指すことです。工業生産力の向上によって地域の活性化を図ることはやめよう。東側に伍して行くことは困難です。投資に見合った成果は望めません。

 幸いにして相模川の西側は、まだ田畑(実際に耕作されているか否かは不明ですが)が残っています。今でも、米、各種の野菜、果実が栽培されています。これを、計画的に規模の拡大を目指して改良します。当然資本の投下、人材の育成は必要です。

 

 それに最近は地域の製造業において、土壌の改良、野菜の工業的な栽培、温室の効果的な温度管理の方法等について、研究開発、製品化が進んでいます。これは利用できます。他県の農業にはない方法で栽培ができるのではないでしょうか。

 

 一方森林、県の西側は面積の70%が森林地帯となっていますが、森林の活用をもう一度考えましょう。荒れた山地になる前に手を加えましょう。

 森林の活用は、何はともあれ現状の資源調査から始めることです。そして、テマ、ヒマ、カネはかかります。が、山地が荒れるよりは良いのではないでしょうか。足柄上地域とか旧藤野町では手がけられているようですが。これらを基として研究するのも良いのではないでしょうか。

 以上雑駁な文章で、独断と偏見で書きました。失礼の段はお詫びします。