第一生命経済研究所のEconomic Trendsでは、国勢調査に基づいて『就業人口が減っていく中で、技能職が増えている。サービス化は、非正規化と同時に、スキルを身につけて待遇を向上しようという流れをつくった。一方、事務職では「ホワイトカラー冬の時代」に人数と人件費が絞込まれ、かつての厚遇は失われている。』と言っている。
確かにホワイトカラーの地盤沈下は実感できる話だ。しかし、これが望ましい方向なのだろうか。
ここ数年ある市の技能職者組合のマーケティング力向上支援をしている。仕事の数も質も規模(賃金)も、そして働く人の数も大幅に減少している。技術の伝承も大きな課題になっている。
さて中小企業診断士はどうだろうか?診断士に資格プレミアムはないといわれるが・・・。われわれの仕事の単価がどんどん下がっているのは確かだ。時給の上位をみるとパイロットと大学教授が高い、ただ彼らは勤め人だ。3位・4位の弁護士、医師は上限がない、事業者でもある。
私は“専門的ゼネラリスト(?)”を目指してきたのかもしれない。変な言葉だが、ゼネラリストの専門家ではなく、一定の専門的知識やスキルをもったゼネラリストという方がいいのかも知れない。
かつて技術者の海外流失が問題になった。しかし、彼らの存在価値も長くは続かなかったともいわれる。私たちもそろそろ新しい仕事のやり方をしなければならないのかも知れない。
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