保育園の改善事例

1.保育園を取り巻く関係者は何を求めていますか?

あなたは保育園の強みを知っていますか?
 関係者  求めているものは何か
利用者(園児) 毎日楽しく通園したい?
保護者 この保育園は安心して子供を預けられるだろうか?
将来の利用者 どこの保育園がいいかな?
地域の住民、行政 保育園の魅力は何だろう
職員(保育士等) 保育園はこれからどんな方向に向かっていくのだろうか?

・保育園のことを地域の住民や関係者はどれだけ知っているでしょうか?
・園児は、なぜ今の保育園を利用し、保育士等の職員はなぜこの保育園で働いているのでしょうか?

2.気づき(第三者評価)

福祉サービス第三者評価機関からの評価レポートを受取り、第三者からの様々な指摘があるかと思います。

3.保育園の現状把握(知的資産レポート)

 保育園の現状把握を知的資産経営レポートという形でまとめます。

 知的資産とは「従来のバランスシート上に記載されている資産以外の無形の資産であり、企業における競争力の源泉である、人材、技術、技能、知的財産(特許・ブランドなど)、組織力、経営理念、顧客とのネットワークなど、財務諸表には表れてこない目に見えにくい経営資源の総称」のことを言います。

また、知的資産経営とは、自社の強み(知的資産)をしっかりと把握し、それを活用することで業績の向上に結び付ける経営のことをいいます。詳細は、中小企業基盤整備機構のホームページを参照してください。

①SWOT分析して、保育園を取り巻く環境を分析する

 施設長さんや幹部職員の目で、第三者評価の気づきをベースにしながら、保育園の現状分析をしてみます。 現状分析をするための代表的なツールに、SWOT分析(右図)があります。


 SWOT分析とは、保育園内の現状(内部環境要因:職員の能力、施設、設備、財政、サービス時間、料金、保護者とのコミュニケーション等)と保育園外の出来事(外部環境要因:行政、近隣に競合保育園ができた、地域とのコミュニケーション、地域の人口、子供の数、待機児童数等)から園を取り巻く状況を把握し、課題を抽出するためのフレームツールです。

 保育園内の現状を把握するため、強み(Strength)と弱み(Weakness)をリストアップし、マス目の中に書き込みます。

保育園内の現状把握(内部環境要因)

 強み

(Strength)

 日々の仕事の中で他の園には負けないと考えているもの

弱み

(Weakness)

もう少し改善したほうが良いと考えているもの。他の園ではもっと良いことをしていること。

 保育園外の出来事(外部環境要因)を把握するため、機会(Opportunities)と脅威(Threat)をリストアップし、マス目に書き込みます。

保育園外の出来事(外部環境要因)

 機会

Opportunities

 地域や行政・関係機関の動きで、園にとってチャンスと思われること。

脅威

Threat

地域や行政・関係機関の動きで、園にとってピンチと思われること。

下図は、実際にSWOT分析をした例です。

②知的資産経営フレームに、SWOT分析結果を割り振る

「知的資産」には、以下にしめす3つの資産があります。

人的資産 職員個人に依存する
 組織資産 保育園が将来に亘って存続・維持するための仕組み 
関係資産 関係者とのつながり

 SWOT分析から抽質された3つの知的資産は、財務諸表等数字では表せない保育園の無形の財産で、保育園の優位性を保つために必要不可欠な経営資源になります。

 この経営資源を知的資産経営のフレームに整理することで、保育園が将来に向けてやるべき課題と対応策を明確にすることができます。

4.保育園の課題抽出と計画立案をする

 人的資産、組織資産、関係資産の現状分析が終わりました。これからは、この3つの知的資産をどのように発展させていくかです。

 保育園外の出来事(機会、脅威)は、施設長さんがいくらコントロールしようと思っても、コントロール出来ません。

 保育園内の経営資源(強み、弱みは)は、施設長さんの努力で、強みをより強くすることも、弱みを克服することもできます。

 基本的には、強い経営資源をより強くして、脅威を克服するための経営方針(人的資産、組織資産、関係資産)を立案することにあります。

下図に、今後の知的資産の活用目標を示します。

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