商大キャンパスバザール

 朝市「商大キャンパスバザール」は、平成24年3月スタート以来、横浜商科大学の鶴見キャンパスで定期的に開催されています。43回目にあたる1月24日(日)、朝市が終了した13時30分から約2時間、【朝市で人を育てる、人をつなぐ ~営みの学び場「商大キャンパスバザール」の試み~】をテーマにシンポジウムが開催されました。(文責:広報)

 

登壇者

 坪倉良和  商大キャンパスバザール事務局 統括代表・有限会社金一坪倉商店代表取締役

 渡邊桃伯子 株式会社ともクリエーションズ 代表取締役

 三岬浩遵  プロモーション三岬 代表

  梶 雅之  商大キャンパスバザール事務局 事務局長

 吉田朋樹  横浜商科大学商学部准教授

 コーディネータ 秋山友志 横浜商科大学地域連携コーディネータ・商学部特任講師

 登壇者の話を聞いていると、商大キャンパスバザールは、通常のバザールとは違うようです。通常、朝市といえば、観光を目的に広域からの集客を目指すものと、地域密着で地産地消の促進を目的とするものの2つのタイプがありますが、「商大キャンパスバザール」はそのどちらでもないとのことです。

 

横浜商科大のホームページには、《商いを志す人を育てるとともに、そのような人々を結びつけ、商いのコミュニティーを創ることが目的としています。つまり、「営みの学び場」となることを目指しています。》とあります。

 

商大キャンパスバザールはどのようにして始まったのか

 商大キャンパスバザールは、商店の跡継ぎの経営学を研究されている横浜商科大学の佐々徹教授と金一グループ会長の坪倉良和氏がタッグを組んで始められました。

 

 商売の戦略は同じ土俵では売らないこと。だから、商売人が自分の考えている通りに売ってみる、保健所、警察、消防の規制にぶつかったとしてそれを乗り越えて売ってみる、少々違法なことでも許すそんなバザールを作りたいということを、坪倉会長が佐々教授に投げかけました。佐々教授は快く商大キャンパスの開放を引受けましたが、教授会の説得には、大変ご苦労されたと、関係者から話がありました。

 

出店者に挑戦する場を提供する

 商大キャンパスバザールは、出店者が普段できないことに挑戦する、学ぶ場を提供しています。プロの方が、いきなり自分の店で試してみて、失敗すると取り返しがつかなくなります。例えば、カレーの味を変えてみる、試しに商大キャンパスバザールで販売して、顧客の反応を見る、反応が良くなければ再度味を変えてみる・・・・という形でテスト販売をしてみる。

 インターネットで商売している方は、リアル店舗での商売の仕方が分かりません。過去2度ほど出店して、リアル店舗とは如何なるものかを学んだ例もあったそうです。

 

商科大の学生は?

 ゼミにより違いはあるようですが、授業の一環として、商大キャンパスバザールに参加させ、商売の勉強をさせているようです。地域の方々に、自ら作ったTシャツ、マグカップ、トン汁等を直接販売することで、商売のイロハを学んでいます。十数回も参加する学生は、仲の良い友達とだけ交流するのではなく、誰とでもコミュニケーションがとれるようになったとの報告がありました。

 学生に、出資させて、儲からなければ損をする仕組みを取り入れて、商売の勉強をさせてみたい。商売の基本は、商品の企画、開発、販売をすべて自分の力で実際にやってみることだが、指示をしないと何もできなくなる。指示をすればそれなりにやるが、彼らをどのように誘導していくかが今後の課題のようです。

 

お客に4時間滞在してもらうには次々とイベントを打つ

 横浜商科大学は、京浜急行線生麦駅から徒歩で15分、JR横浜線大口駅から徒歩で20分という少々不便な場所にあり、集客には大変苦労しているとのことです。

 1月24日(日)は、スペシャルイベントとして、新春・大判振る舞い「もちつき大会、無料で持ちを振る舞う」チラシを近隣に配布したところ、実にたくさんの方がバザールに参加されました。

 「もちつき大会」では、子供たちにも「もちつき」の体験をしてもらい、出来立てのお餅はきなこをたっぷりつけて来た方に食べていただいた。残念なことに、餅を食べるとさっさと帰る方がおられた。

 参加された方を、4時間にわたって引き留めておくには、30分間隔で次々とイベントを打って、興味を引き付けておかなければならない。

 例えば、来訪者がビンゴゲームへの参加料を100円で購入する。ビンゴの賞金は商大キャンパスバザール内で流通する金券で、1等1000円、2等500円とする。ビンゴゲームが進むにつれて、盛り上がります。

 別の日ですが参加してみました。ビンゴ、ビンゴ・・・が出て、最後の最後に、広報担当が1等1000円を獲得しました。釜揚げシラスが丁度1000円でしたので、それを買いました。お金をキャンパスバザール内で上手く回しているのに感心しました。

 

 次は、素人芸人に舞台を提供する。パフォーマンスをしたい方が演じる。演じた後は、子供達と追いかけっこをするなど交流が始まりました。

 次に、持ち寄りオークションが始りました。値段が付いているのはその価格から競りが始まり、価格が付いてないのは10円から競りがスタートします。

 

坪倉良和氏は強烈な個性の持ち主

 「目の前にある障害は、全て神様からのプレゼントだと思い、楽しみ、乗り越えてきた」と坪倉会長は話していました。「行政に就職しようとする子供が多く、精神をぶち壊して、鍛え直して欲しい」と教育委員会から声がかかり、数多の小中学校等で「自分の好きなことせよ」と小中学生に講義をしているとのこと。

 坪倉代表取締役は、右図を描きながら、

・目の前の不愉快は100%自分の責任と考え、解決のために一歩を踏みだせ。
・不愉快を解決するという強い気持ちを持ち、確信犯として生きよ。
・そこで生きるといじめ、のけ者、差別にあうが、その虐めを楽しめ(ドM)。
・自分を信じて行動せよ(ナルシスト)。

この循環サイクルをまわせと鼓舞しています。

 

坪倉語録には、

「なにか面白いことをやろうと思えば、不愉快を背負わなければならない!」

「最低でも日本で初めてのことをやろう!」

「他人に期待をするな、あてにするな 人に嫌われても当たり前のことと思え

うまくいかない理由は百パーセント己にある」

「人には、いつも寛容であれ、己には、絶えず厳しきあれ!」

「最低《明日の日本を変える!》のエキスがないと、仕事とは言えない。」

との一節があり、人材育成にかける思いが溢れています。