中小企業・小規模事業者政策と実践的支援策

 20146月に小規模企業振興基本法が51年ぶりに制定され、中小企業・小規模事業者政策が大きく変わりました。こうした局面をとらえ、中小企業・小規模事業者を支援されている方々を対象に、125日神奈川中小企業センターで、本セミナーを開催しました。

1部では関東経済産業局中小企業課支援体制係長 大場孝典氏をお招きして「平成27年度中小企業・小規模事業者支援施策について」講演して頂き、第2部では、アタカプランニング(株)(http://www.a-gogo.jp/)代表 古河正己氏に「中小企業・小規模事業者の経営力向上支援策について」講演して頂きました。

ここでは、古河代表が話された一部を紹介します。

「売上を上げるためのデザインを考える会社」の古河代表取締役BOSSは、事例を交えながら、飲食店や専門店の売上アップ方策について語りました。お話の印象では、アタカプランニング(株)は単なるデザインを売る会社ではなく、お店として頑張る方向(即ちコンセプト)を決め、それに沿って顧客を集客するためのデザインを創作及び事業支援する会社です。

自転車販売店の事例では、改装前の月商が10万円(客単価5,000円)であったのが、改装後には、月商を80万円(客単価35,000円)に引き上げたとのことです。改装前は、宣伝をしない、油に汚れている、自転車の色揃えが悪い等の課題がありました。お店のコンセプトを明確にして、宣伝をする、ホームページを作る、問屋の言いなりにならずに明るい色の自転車を揃える、看板、チラシ、デザインされた値札等を実行したことで、評判を呼びお客さんを集めることができたとのことです。

お好み焼き店の事例では、改装前の月商が100万円(客単価1,500円)であったのを、改装後には月商を420万円(客単価5,000円)に引き上げることができた。改装前のお店は、外観や内装が地味で遊び心がない、メニューデザインが地味でメニュー名もありふれている、カウンターがお金を使わない客のたまり場になっていて収益をうみ出していない等の課題があった。改装後には、外観を野球好き集まる店というイメージを出し、お客さんの顔もお店に出させてもらうことで親しみ感を醸し出す、カウンターは高級客が集まる場となるように造り直したことで、売上をアップできたとのことです。

「頑張る方向」は自社が欲しい顧客を、年齢・性別・嗜好などで、なるべく狭い範囲に絞る。そうすれば、ターゲット顧客に対し、あらゆるバリエーションの品を揃えることができ、ひいては顧客の満足を得ることができる。品揃えは、経営者の目線で揃えるのではなく、ターゲット顧客の目線で揃える必要があるとのこと。

ターゲット顧客を狭く絞ったら、売上が立たないという心配が出て来ます。まずこの懸念を解消し、これからやろうとしている事業が、どのくらいの魅力があり、そして成長の余力があるのかを知るのが重要です。手前味噌だと都合の良いストーリーが出来上がりますが、専門家の手助けによる客観的な評価が必要なのです。

 

右脳の専門家集団であるアタカプランニング(株)は、売上を上げる、お客様を増やす、認知度を高める、広告戦略を考える、事業の魅力を高める、ブランドを確立するなどの店舗事業売上アップ改善支援サービスを2004年に開始してから、2014年までに150案件を手掛け、95%以上の目標数値を達成したとのことです。

 

新装開店は、スタートダッシュが重要。コンサルタントは良くスモールスタートをアドバイスするが、判断を間違えている。新装開店から顧客を引き付けないと、徐々に顧客数が減少し、じり貧、撤退への道筋となる。最初から、思い切った投資をして、一気に顧客を集めるが、当初の目標との誤差が出てくることもある。最初の1~3カ月の観察で、先ずはざっと是正・修正をする。是正を繰り返すうちに、コツがわかり、是正の間隔が長期になっていく。実践しながら、成長して、是正して、また成長して、スパイラルな仕組みで、95%以上の目標数値を達成しているようです。 (文責:広報)